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[第六話:もう一つの品種開発編]

2026.01.07

写真は『爽果®(さやか)』を栽培する北海道余市町の水尻農園。

日本の農業の未来のために「品種開発」が
出来ること、その可能性についてお伝えします。

カゴメが初めてトマトジュースを発売したのは1933年のこと。以来90年以上の長きに亘り、トマトを搾り続けてきたカゴメが、その年の旬のトマトだけを搾った“お店では買えない特別なトマトジュース”として、『夏しぼり』の限定販売を始めたのが1996年。この商品がきっかけとなり、2年後の1998年にカゴメの通信販売[カゴメ健康直送便]がスタートしたことは、既に何度もお伝えしてきたところです。

健康直送便にはもう一つ、2016年からスタートした“農園応援”シリーズの『北海道余市トマトジュース』があります。この“農園応援”シリーズは、まさにその名が示す通り、地域の生産者とお客様をつなぐことで、日本の“農業活性化”に貢献したいという、カゴメの想いが詰まったプロジェクト。

2026年で誕生から30年目を迎える『夏しぼり』と、10年目を迎える『北海道余市トマトジュース』。この2つのトマトジュースの裏に潜む、カゴメの「品種開発」の物語。そこには日本の農業の未来を見据えた、確かな、そして絶え間ない歩みがありました。

北海道に足を運び、自らも品種開発に関わったジュース加工用トマト『爽果(さやか)®』の生育状況を確認する[カゴメ総合研究所]の浅野さん。

“美味しいトマトジュース”のために品種開発
された『凜々子®』、その中にある『爽果®』。

トマトの「品種開発」についてお話を聞かせてくれたのは、[カゴメ総合研究所]の浅野聖(さとし)さん。正式な肩書きは、農業資源・技術開発部“スペシャリスト”。カゴメの加工用トマト研究のスペシャリストとして【けんちょくのある暮らし】2回目の登場です。

「『夏しぼり』の原料に使用されているトマトは、カゴメがジュース加工用に開発した『凜々子®(りりこ)』というオリジナル品種です。『凜々子®』の開発ミッションの第一義は、“美味しいトマトジュースのためのトマト”でした。

簡単に言えば、多くのお客様がジュースとして飲んだとき、“美味しい”と感じるように、〈糖度〉と〈酸味〉のバランスを整えるための開発です。美味しさの感覚は人それぞれ。甘みと酸味の理想的なバランスを求めて、計り知れない時間が費やされ、試行錯誤の結果現在に至っています。

そして、『凜々子®』の中でも、『北海道余市トマトジュース』の原料として使われいるのが『爽果®(さやか)』という品種。実はこのトマトの開発に込められた想いは、“美味しいトマトジュース”のさらにその先を見据えたものでした」。

※浅野さんが登場する「品種開発編」は、【けんちょくのある暮らし「野菜といっしょに。」/夏しぼりの魅力、徹底解明 第五話 2025.10.08リリース】に掲載中。

“農園応援”シリーズ『北海道余市トマトジュース』の原料として栽培される『爽果®』の苗。苗は毎年カゴメから契約農家さんに提供。
北海道余市町で収穫期を迎えた『爽果®』。小ぶりながらトマトの甘みがギュッと凝縮。その品種開発に込められた浅野さんの想いとは?

『爽果®』に込めた想い、それは“トマトジュースが苦手な人にも飲める”トマトの開発。

「現在日本で唯一、北海道の余市町だけで栽培されている『爽果®(さやか)』という品種。実は私がその開発に込めた想いは“トマトジュースが苦手な人にも飲める”加工用トマトというものでした」。

なぜ、トマトジュースが苦手な人のためにまで?

「トマトジュースを美味しくすれば、トマトジュースを飲む人が増える、或いはトマトジュースを飲む頻度が上がることが期待されます。『爽果®』でトマトジュースが苦手という人にまで飲んでいただければ、トマトジュースを飲む人の数はさらに増え、トマトジュースの市場は拡大、同時に加工用トマトの需用も拡大します。

そのことは結果的に、カゴメの利益だけでなく、トマト農家さんの安定した収入・利益にも繋がることになります。

私の仕事は一般的には“育種家(いくしゅか)”と呼ばれるものですが、品種の改良によって〈農産物の品質向上〉という使命があります。ジュース用のトマトを美味しくするのは、まさに品質向上の第一歩。“味覚”面での品質以外にも、例えば“リコピンの含有量を上げる”といった“特性”面での価値向上も求められますが、いずれにしても品質向上によって、一人でも多くのお客様に、より多くの量のトマトジュースを飲んでいただくことを目標に、品種開発を続けています」。

現在『爽果®』は、北海道余市町の生産者・水尻宏明(みずしりひろあき)さんの農園だけで唯一栽培されている。
“トマトジュースが苦手な人にも飲める”トマトジュースを目指して開発された『爽果®』を搾った『北海道余市トマトジュース』。
事実「トマトジュースが苦手」という水尻さん。『爽果®』を搾ったトマトジュースなら、「私にも美味しくいただけます!」と満面の笑顔。

“美味しい”だけではない、病気にも環境変化
にも負けない“強いトマト”の開発。

実際に“トマトジュースが苦手な人にも飲める”トマトジュースっていったいどんな味?

「トマトの苦手な人は、トマト独特の酸味とか青臭さ、後に残るエグみとか…そんなところが苦手という話をよく聞きます。そうした“トマトのクセ”ともいえる味覚要因を可能な限り払拭し、フルーツジュースのように爽やかにゴクゴク飲める美味しさ。そして素材の甘味。そんな味を目指して『爽果®(さやか)』は誕生しました。『爽果®』という名前は、そうしたスッキリ爽やかで飲みやすい味の印象を表現したものです。トマトジュースが苦手という方にも、ぜひ一度お試しいただければ嬉しいです。

話は変わりますが、私たち“育種家”には、〈農産物の品質向上〉と同時に、日本の農業の未来のために課せられた、さらなる大きな使命があります。それが〈病気への耐性強化〉〈環境変化への適応〉を目的とした品種の開発。つまり、病気にも環境変化にも負けない“強いトマト”をつくることです。

いくらトマトジュースを美味しくして市場が拡大しても、その需要に応えるだけのトマトの収穫量が確保できなければ意味がありません。収穫量はそのまま農家さんの利益にも結びつくものです。そこで“美味しさ”と同時に求められるのが“強さ”です。

多くのお客様にご愛飲いただける“美味しいトマト”、さらに安定した収穫量を確保できる“強いトマト”。その両立こそが、品種開発を仕事とする私たち“育種家”が目指すゴールです。そしてそのゴールに終着点はありません」。

余市町・水尻農園での『爽果®』の収穫風景。
毎年安定した収穫量が確保できてこそ、農家さんの利益にも繋がる。
カゴメ総合研究所の敷地内にある展示温室で新しい品種のトマトと向き合う浅野さん。“美味しくて強い”加工用トマトの開発にゴールはない。

進む農家さんの高齢化、後継者不足、
農業人口の減少…課題山積、日本の農業。

浅野さんが考える究極の品種開発とは、いったいどんなものなのでしょうか?

「いま、農家さんの高齢化や後継者不足、結果的に農業人口は減少して、畑はあっても人手が足りないという状況が慢性的にみられます。しかし、こうした働き手不足の状況は一朝一夕に解決出来るものではありません。そこで“育種家”の私としては、ご高齢の方でも、或いは農業未経験者の方にも、簡単に栽培できるトマトの開発を目指しています。

過度な手間や労力をかけず、ある程度放っておいても力強く育つ、こうした栽培方法を“省力化栽培”と呼びますが、省力化栽培でもしっかり育つような、病気に強く、環境変化にも耐えられるトマトを開発したいと考え続けています。

人手が足りないことを嘆いていても何も始まりません。だったら人手をかけなくてもトマトが自ら育っていく。そんな品種のトマトが開発できたら、少しは日本の農家さんや農業の応援になるのではないかと常に考えています。もちろん美味しさなど、品質を大切にすることが大前提です」。

今年『夏しぼり』用のトマトを栽培する農家さんを取材する機会がありました。最後に日本の農業の実態に照らし合わせて、品種開発の可能性について考えてみましょう。

栃木県益子町で、25歳からカゴメの契約農家としてトマトの栽培を続ける岩崎さん、御年72歳。この畑で『夏しぼり』用のトマトを栽培。
この広い畑でお一人でトマトの栽培を続ける岩崎さん。ちなみに隣を歩くのは、トマト栽培をサポートするカゴメのフィールドパーソン・岸上(きしがみ)さん。

農家の五代目にして、契約農家としてトマトの
栽培を続けてくださる岩崎さんの場合。

農家の五代目として、25歳から実に約47年間トマトを栽培しているという超ベテラン農家の岩崎さん。「毎日トマトの顔色を見るのが楽しい!」と笑顔で畑に立っておられます。残念ながら後継者はおられず、お一人でカゴメの加工用トマトを育てています。

トマトは真夏の炎天下、旬を逃さず赤く実ったトマトを、短期間の内にを収穫することが必要不可欠。そんな時には、多いときで10人くらい臨時雇用をお願いして収穫に当たるのだとか。

しかし、気心の知れた近所の知り合いの方々も高齢化が進み、人を集めること自体が難しい状況にあり、農業はまったく未経験という方にお願いするケースも増えているそうです。

しかしカゴメのトマトは、そんな未経験の人にも、一つ一つ丁寧に手でもいでいけば、しっかり収穫ができるのだとか。そもそもトマトはとてもデリケート、これも“強いトマト”を目指して品種改良を重ねてきた成果なのかもしれません。

岩崎さんはこう言います。「まだまだカラダが動く内は、農業を続けていくつもり。しかし、年々カラダはキツくなって…」。

これだけの広い土地があります。まさに浅野さんが理想に掲げる“省力化栽培でも育つトマト”が開発できれば、岩崎さんのような農家さんのため、さらには日本の農業の未来のために、品種開発という技術力は、大きな力になるのかもしれません。

※岩崎さんの畑での取材記事は【けんちょくのある暮らし「農といっしょに。」2025.08.07リリース】に掲載中。
岩崎さんのトマト栽培に寄り添うフィールドパーソン・岸上さんの取材記事も【けんちょくのある暮らし「野菜といっしょに。/夏しぼりの魅力、徹底解明 第一話:原料編 2025.07.29リリース】に掲載中。

中学・高校時代に“日本の食料自給率”の低さが社会問題となっていたことがきっかけで“農業に関わる勉強がしたい”と思うようになったという浅野さん。
“スペシャリスト”として品種開発にかける情熱は底知れない。

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