取材スタッフ:だいこんの天敵は、アブラムシと聞いていますが。
中根さん:そうですね、あとイモムシ系の虫もいますね。最低限の農薬は使いますが、あまり使いたくない。でも1匹1匹対応していくのも大変なんですよね。
取材スタッフ:では、どうするのですか?
中根さん:マリーゴールドを使うんです。
取材スタッフ:マリーゴールド?! お花の?
中根さん:そう。だいこんを植える前の畑にマリーゴールドを植えるんですよ。その間は畑一面、お花畑になります(笑)。それを土にすき込むんですね。マリーゴールドには害虫が嫌がる成分が含まれているので虫が寄ってこなくなるし、土の栄養にもなるんですね。手間とコストはそれなりに掛かりますが、農薬がずいぶん減らせるんですよ。
取材スタッフ:作物にも土にもうれしい、自然にやさしい農法なんですね。
中根さん:スベスベ肌の、みずみずしくて柔らかなだいこんができますよ。あとは生育状況をよく観察して収穫を待ちます。畑が4haぐらいあるので、事前に畑の区画のローテーション計画を立てて無駄のないように作業を進めていきます。
取材スタッフ:そうやりながら収穫を迎えるわけですね。だいこんは1 本1 本が大きいから大変ですね。
中根さん:はい、手で1 本1 本抜いていきます。寒い、重い、つらい...の収穫が始まります(笑)。でも働くのは好きだから、ガンガンやっているうちに寒さも忘れてしまいますよ。パートさんや家族が頑張ってくれていますから心強いです。ピーク時は1日3,000本ぐらいでしょうか、平均すると1日あたり2,000本ぐらい。畑で葉を切り落として、納屋で水洗いするまでが午前中の作業。午後は箱詰め作業になります。
取材スタッフ:午前中からかなり忙しいのですね!