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Vol.21 もっとおいしく、野菜の下ごしらえ

板ずり、塩もみ、アク抜きなど、いろいろな手法がある野菜の下ごしらえ。
野菜の種類や目的に合わせてひとてまをかければ、調味しやすくなったり、料理の見た目が美しくなったり、おいしくなったりと、うれしい魅力がたくさんあります。

そこで今回はABC HEALTH LABOに、毎日の調理に取り入れたい野菜の下ごしらえの基本について、教えていただきました。

野菜の下ごしらえいろいろ

● 板ずり

野菜に塩をまぶし、まな板の上で転がします。きゅうり、オクラ、さやいんげんなどの表面をなめらかに整え、美しい色を保つなどの効果があります。

● 塩もみ

切った野菜に塩を振りかけ、しばらく置いてしんなりさせてから手で揉みこみます。玉ねぎやゴーヤなどは辛み、苦味の軽減に。枝豆は塩もみしてそのまま茹でることで、ちょうどいい塩加減になり、おいしく仕上がります。

● アク抜き

野菜に含まれるえぐみやニオイを取り除きます。じゃがいも、ごぼう、ナスなどは切ってすぐ水に浸せば変色防止にも。れんこんは酢水にさらすと白く仕上がります。たけのこはぬかを加えたお湯で茹でましょう。

● 水にさらす

きゅうりの小口切り、セロリの薄切り、レタス、キャベツ、大根の千切りなどは冷水に漬けるとシャキッとした歯ざわりになるので、サラダなどにおすすめです。

● 面取り

野菜を切ったあと、角を薄く削ぎ取り、なめらかにするのが面取り。大根やかぼちゃなどの煮崩れを防ぎます。

下茹でのひと工夫

● 大根×米

たっぷりの水にひとつかみの米、もしくは米のとぎ汁を入れて大根を茹でると、特有のニオイがとれ、美しい色に仕上がります。

● カリフラワー×小麦粉×酢

茹でるとき、熱湯に小麦粉、酢を入れます。小麦粉は表面の組織の保護、酢は変色を防ぐ効果があります。

● たけのこ×ぬか×唐辛子

たけのこには先端を切り落とし、皮つきのまま縦1本の切り目を入れておきます。たっぷりの水にひとつかみのぬかと唐辛子を1~3本加えて弱火で1時間ほど茹で、冷えるまでそのまま置いておくと、アク抜きができます。

秋野菜にうれしい下ごしらえのポイント

● 長芋は酢でかゆみを軽減

皮を剥いたり、すりおろしたりする際に、水で薄めた酢を手に付けておくと、手がかゆくなりにくくなります。

● しょうがの皮むきはスプーンが便利

ゴツゴツしていて剥きにくいうえ、特有の香りや栄養素は皮の境目に集中しているため、包丁やピーラーだと皮を剥きすぎてしまいます。少量の水をつけたスプーンで、こそげ落とすように剥きましょう。

● きのこ類は天日干しで旨みがアップ

天気がいい日は調理前の約30分~1時間だけ天日干しに。水分が抜け、旨みが凝縮されます。さらに、カルシウムの吸収を助けるビタミンDもアップします。

ほんの“ひとてま”といえど、基本の下ごしらえは、完成した料理の魅力が一段と増すものばかり。
さらに、手をかける理由や大切さを知れば、すぐにでも試したくなります。

食卓の笑顔を増やす、野菜の下ごしらえ。ぜひチャレンジしてみてください。

監修/ABC HEALTH LABO
株式会社ABC Cooking Studioの中でHEALTHケアビジネスを推進するチーム。レシピ提案や健康に関するセミナー・講座、料理レッスン、目的に合わせた食事カウンセリングなどを行っている。
ご紹介した「ひとてま」はいかがでしたか?

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