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Vol.16 もったいないをなくす、野菜の切り方

毎日の食卓に欠かせない野菜。
調理するときにヘタや端っこを切り落としたり、芯の部分を取り除いたりしますが、実は、食べられる部分を多く捨ててしまっているかもしれません。

野菜の食べられる部分の境界線を知れば、無駄なく食材をおいしく活用できますし、ゴミも少なくなって、一石二鳥。
今回はさまざまなレシピ提案だけでなく健康に関するセミナーを開催している「ABC HEALTH LABO」に、もったいないをなくす野菜の切り方を教えていただきました。

どこまで切るの?野菜のあの部分

Q
にんじんやきゅうりの端は、どこまで切り落とせばいいの?
A
にんじんの薄皮やひげ根は出荷時に処理されているので調理前に洗う程度で充分。端も切り落とさず皮ごと食べられます。きゅうりの両端は苦みがあるので1cmほど切り落とす方が無難です。
Q
なすのヘタは、どこまで切るの?
A
ヘタが覆っている部分を切り落としがちですが、ヘタの付け根を包丁で切り落とします。残っているヘタは手でむいておきましょう。

Q
玉ねぎの芯は食べられるの?
A
芯にも栄養が詰まっているので食べてOK。どうしても食感が気になるなら取り除きましょう。
Q
かぼちゃやゴーヤのワタや種は、どこまできれいに取り除いたほうがいいの?
A
ワタや種は水分が多くて傷みやすく苦みの原因となるため、おいしく食べるためにはスプーンできれいに取り除くのがおすすめです。ただ最近の研究では、カボチャのワタや種も果肉と一緒に調理することで栄養素を逃さず摂取できるといわれています。

実は食べられる、野菜の部位

よく調理に使う野菜にも、切り落としてしまいがちな部分があります。今まで捨ててしまっていた部分も料理に活用してみましょう。

● ほうれん草の根元

ほうれん草の根元にあるピンク色の部分、切り落としていませんか?水の中で振り洗いし、しっかり汚れを落とせば、葉や茎と一緒に調理できます。

● ブロッコリーの茎

食べられるのは花蕾の部分だけではありません。茎も外側の固い皮をむき、食べやすい大きさにカットして使えます。

● ピーマンの種とワタ

苦みの元として知られている種とワタは、緑のピーマン独特の成分「ピラジン」の宝庫。肉詰めなどにして調理すれば苦みが気にならないので挑戦してみてください。
仕上げにトッピングを飾ることで、より豪華に見せることができます。

捨てがちな野菜の部位を、おいしくいただく

食べられると分かっていても、どう調理すればおいしくなるのか…。そんな不安を解消できる、捨てがちな野菜がおいしくなるワザを紹介します。

● キャベツの芯

千切りにして塩水とキャラウェイシードに漬ければ、オシャレなザワークラウト(ドイツにおけるキャベツの漬け物)になります。

● 根やかぶの葉

塩茹でして水分をしっかり絞れば、冷凍保存が可能。煮物や炒め物の彩りとして活躍してくれます。

● しいたけの軸

石づき(軸の下部にある固い部分)を切り落とせば、かさの部分と同じように使えます。

玉ねぎ、しょうがの皮はよく洗ってたっぷりの熱湯で加熱すればスープのだしに。
葉つきのにんじんは新鮮な証拠なので、見つけたら迷わず買ってみてください。葉は香りがよく栄養も豊富なため天ぷらやお浸し、炒め物に最適です。

いつも下ごしらえをしているときに「もったいないかも」と思っていた野菜の切り方を見直し、野菜の栄養素も余すところなく摂りいれて、おいしく、無駄のない食卓にしていきましょう。

監修/ABC HEALTH LABO
株式会社ABC Cooking Studioの中でHEALTHケアビジネスを推進するチーム。レシピ提案や健康に関するセミナー・講座、料理レッスン、目的に合わせた食事カウンセリングなどを行っている。
ご紹介した「ひとてま」はいかがでしたか?

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