
焼き魚や玉子焼きに添えた大根おろし、
刺身の脇にちょこんと並んだわさび、おろししょうが、
もみじおろしなど「おろし」は料理の名脇役。
お皿の上に、おろしたての大根や薬味があると、
味わいのバリエーションも広がるうえ、
見た目にもおいしさが倍増します。

また、大根おろしは消化を助けてくれますし、
わさびは抗菌、しょうがは臭みを取り除く作用など、
うれしい効果がたくさんあります。
最近では、体を温めるしょうがの効能が注目され、
手軽におろしてドリンクに加えることができるよう、
スプーン型のおろし金も人気になっています。
おいしさにも、元気にもうれしい魅力があるのに、
あまり目立たない存在の「おろし」を掘り下げ、
普段の食卓に活用できるワザを
ABC HEALTH LABOに教えてもらいました。
おろして主役になる野菜
大根
ビタミンCを多く含む大根おろし。分解酵素ジアスターゼが消化を助けてくれるため、肉や脂がのった魚と好相性です。このジアスターゼは熱に弱いため、生食が理想。ハンバーグやカツにたっぷりトッピングしたり、しらすと和えていただきましょう。

大根おろしは牡蠣の下処理にも大活躍してくれます。ボウルに牡蠣と大根おろしを入れてやさしく揉み、たっぷりの水ですすぐと、旨みを逃さずニオイの原因となる汚れを簡単に落とせます。
トマト
トマトは湯むきして皮を取り除いてからすりおろせば、フレッシュなトマトジュースが完成。スープやソースにアレンジしたり、お酢やオイルを加えてサラダドレッシングとしても活用できます。

じゃがいも
すりおろしたじゃがいもを小麦粉・卵と混ぜ合わせれば、モチモチでしっとり食感の生地になります。味付けして丸めて焼けば、じゃがいものお餅に。牛乳などで伸ばしてポタージュにしてもおいしいですよ。

野菜はすりおろすことで消化されやすくなるため、
この季節、お正月に食べ過ぎてしまったとき、
風邪などで食欲があまりないときにも、
おろしのチカラはおすすめです。

今日からは、
添えるだけだった“おろし”を大盛りにして、
しっかり味わってみてください。
さらに、
今までおろしたことのない野菜をすりおろしてみると、
新しいレシピとの出会いも楽しめます。
ぜひ、今回ご紹介したトマトやじゃがいもなどでも
すりおろし野菜料理をもっと楽しんでくださいね。