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Vol.11 日本茶で、幸せな一服を

私たちの生活に欠かせない、日本茶。
ひとことで「日本茶」といっても、
煎茶、深蒸し煎茶、玉露、かぶせ茶、抹茶、ほうじ茶など
いろいろな種類があります。

日本茶はすべてチャの樹の芽からつくられていて、
栽培方法や製造方法によって違いが生まれます。
最近ではお茶の製造過程で出た茶葉や茎を活用した
粉茶、茎茶などもよく飲まれています。

さらに、インドやスリランカが原産国として有名な紅茶、
中国茶でおなじみのウーロン茶も
茶葉を発酵してつくったお茶の一種。
日本で採れたチャの葉でつくったものであれば、
"日本茶"のひとつと言えるのではないでしょうか。

歴史も古く、近年も広がりを見せる日本茶の世界を
日本茶インストラクター協会副理事長、小島康平さんに
紐解いていただきました。

茶器ひとそろえ

お茶を淹れるとき、なくてはならないのが急須。
形は、お湯を入れたときに茶葉が十分広がる余裕のあるものがおすすめです。
茶こしの部分を清潔に保つなど、お手入れは丁寧にしましょう。

上品な味わいを楽しみたいときは口当たりが薄い湯呑みを、温かさを保ちたいときは厚手で縦長の湯呑みが適しています。

お湯の温度を適温にする湯冷まし(熱湯を冷ますための器)もあると便利。
なければ大きめの湯呑みやマグカップでも代用できます。

煎茶の淹れかた

日本茶の最適な淹れ方は、種類によって異なります。ここでは、煎茶の淹れ方をご紹介します。
ちょっとおっくうな工程があるかもしれませんが、おいしいお茶を飲むためのひとてまをかけてみてください。

1.お湯を用意する

沸騰したお湯を茶器に注ぎ、温めておきます。
また、湯冷ましにもお湯を入れ、適温になるまで待ちます。湯冷ましの底を手で持ってじんわり温かい程度が一般的な適温。お湯の量は1人分約120mlを目安に。

お湯の温度が高いと、お茶は香り高いが渋みが出やすくなり、温度が低いと甘みや旨みが出やすくなります。
2.茶葉をいれる

茶葉を量って急須に入れます。1人分は約4〜6g。1人前を入れる場合は多め、大人数分を入れる場合は少なめでもいいでしょう。

3.急須にお湯を注ぐ

湯冷ましで適温に冷ましたお湯を急須に注ぎ、ふたをして60〜90秒ほど待ちます。茶葉全体がお湯に浸ってほぐれてきたら、抽出しはじめた合図です。

お湯に浸している間、急須を揺すると渋みが出てしまうので、動かさないよう注意が必要です。
4.湯呑みにお茶を注ぐ

温めておいた湯呑みに急須のお茶を注ぎます。お茶の最後の一滴には旨みが凝縮されているので、最後まで注ぎ切って。

日本茶、いろいろ

● 煎茶

日本茶のうち、生産量の約6割を占める煎茶。アミノ酸由来の旨みと、カテキン・カフェイン由来の苦み渋みのバランスがとれた味わいです。

〇おいしい淹れ方
茶葉の量:お湯120mlに対し約4〜6g
湯の温度:約70℃
浸出時間:約60〜90秒(深蒸し煎茶は少し短めに)

煎茶

● ほうじ茶

茶葉を高温で焙煎し、一気に水分を飛ばしてつくります。香ばしい香りと軽やかな甘みが特徴。高温で淹れると香りが引き立ちます。

〇おいしい淹れ方
茶葉の量:お湯120mlに対し約3〜5g
湯の温度:約90℃以上
浸出時間:約30秒

ほうじ茶

● 玄米茶

ベースとなる茶葉(番茶、深蒸し煎茶、ほうじ茶など)に、炒った米を加えたもの。ベースの茶葉によっても適温は変わりますが、高温で淹れると炒り米の香ばしさが引き立ちます。

〇おいしい淹れ方
茶葉の量:お湯120mlに対し約3〜6g
湯の温度:約70℃前後
浸出時間:お湯の温度が低めなら約60秒、
     高めなら約30〜40秒

玄米茶

日本茶の歴史は古く、
平安時代初期の書物『日本後記』に記述が残るほど。
その後、戦国時代には茶道が確立し、
江戸時代に煎茶の製法が誕生して、
全国でおいしいお茶が飲まれるようになりました。

昔からきっと変わらないのは、
日本茶のまわりには多くの人が集まり、
一緒に一服する人を想いながら、淹れるということ。
今日も「おいしくなぁれ」と思いながら、
急須でお茶を淹れてみませんか?

監修/小島康平さん
NPO法人日本茶インストラクター協会副理事長であり、製茶問屋「(株)小島康平商店」代表取締役社長。
ご紹介した「ひとてま」はいかがでしたか?

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