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Vol.4 あたたかい季節のお弁当づくりのコツ

ポカポカ陽気の春。
バスケットに手づくりのお弁当と水筒、レジャーシートを詰め込んで
ピクニックやお花見と、行楽にお出かけしたくなります。

青空の下で食べるお弁当は、
いつものレシピでも、なぜだかとってもおいしく感じるもの。

しかし、気温が高くなるこれからの季節、
つくってから食べるまで時間がかかるお弁当は、
食材がいたまないように注意が必要です。

日陰に置いておくなどはもちろんですが、
つくる際にひとてまをかけることで、
おいしさが長持ちしてくれます。

毎日のお弁当づくりにも活かしたいそのコツを、
「ABCクッキングスタジオ」のなかで
医療・美容・スポーツの観点から食を研究している
「ABC HEALTH LABO」に指南いただきました。

あたたかい日のお弁当の基本ルール

しっかり加熱する

食中毒を引き起こす多くの細菌やウイルスは、85℃以上で1分以上加熱すれば死滅します。火を通すおかずは中までしっかり加熱しましょう。要冷蔵のおかず、つくり置きのおかずも、お弁当に入れる前に一度加熱しておくと安心です。

汁気の少ないおかずにする

水分が多いと細菌が繁殖する原因になります。おひたしや煮物など水分が出やすいおかずは、仕上げに削り節やすりごまと和えると、水分を吸ってくれるのでおすすめです。水分が多い生野菜にも気を付けて。お弁当に使いやすいなミニトマトは、細菌が発生しやすいヘタを外しておきましょう。

保冷材などを入れて冷やしておく

お弁当は、外気温などでどうしても温かくなっていくものです。なるべく食材がいたまず、長持ちさせるには保冷剤を入れておきましょう。冷凍したフルーツや、自然解凍できる冷凍食品も活用できます。

安心と楽しいが広がる、ひと工夫

抗菌・防腐作用のある“お酢”でおかずづくり

お酢に含まれる酢酸には抗菌、防腐作用があります。
酢飯を使ったお稲荷さん、鶏肉の甘酢炒めなどは、春夏のお弁当にぴったりです。

“梅干し”はごはんに散らすのがおすすめ

梅干しに含まれるクエン酸は、抗菌作用があります。ただ、効果があるのは梅干しが触れている部分だけ。日の丸弁当にするのではなく、細かくちぎって全体にまぶしましょう。お肉と梅肉を炒めたりしてもおいしいですよ。

味のバリエが広がる“カレー粉”を活用

カレー粉に含まれるターメリックには防腐効果を高めるクルクミンが入っています。料理の味つけや揚げ衣にカレー粉を加えてみてください。

“ラップおにぎり”でかわいさと安心を

おにぎりは手で握らずにラップで包めば清潔です。さらにマスキングテープで飾ったり、形で遊んだり、華やかなお弁当を演出してくれます。

安心できるお弁当の詰め方

お弁当箱を清潔にしておく

ごはんやおかずを詰める前に、薄めた酢でお弁当箱を拭いておくといいでしょう。帰宅後は丁寧に洗い、しっかり乾燥させることがたいせつ。毎日使うお弁当箱は、週に1度は漂白剤などで殺菌しましょう。

よく冷ましてからお弁当箱に詰める

ごはん、おかずともにまだ熱いままだと、冷めたときの湯気が水滴となって、細菌が増える原因になってしまいます。また、おかずを手で詰めると新たな菌が付いてしまう可能性があるため、お箸を使いましょう。

冷めにくい順に詰める

まず冷めにくいごはんから。次に大きなおかず、中くらいのおかずの順に入れ、すき間に野菜やきんぴらなどの細かいおかずを入れるとキレイに入ります。

あたたかい季節、
安心して食べられるお弁当をつくるコツは、
どれもこれもちょっとした心がけ。
特に難易度が高いものではありません。

最近はフタに保冷剤が内蔵できるお弁当箱や、
一見おしゃれなランチバッグに見える保冷バッグなど、
便利なグッズもたくさんあります。

家族や自分のためにつくるお弁当は、
体にやさしく健康的です。
いつもより少しだけ気を使って、
春のお弁当づくりを楽しみませんか?

監修/ABC HEALTH LABO
株式会社ABC Cooking Studioの中でHEALTHケアビジネスを推進するチーム。レシピ提案や健康に関するセミナー・講座、料理レッスン、目的に合わせた食事カウンセリングなどを行っている。

ご紹介した「ひとてま」はいかがでしたか?
試してみたい!

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