私の祖父がこの地を開墾したのが農園の始まりで私で三代目となります。
父の和美は熱心な果物の研究家で、特に西洋梨に関してはライフワークとして今も研究を続けていて、うちの農園では約40種類もの西洋梨を栽培しています。

中でも今回お届けする『ゴールド ラ・フランス』は、父も私も自慢の逸品です。収穫間近な頃、太陽の光を浴びて黄金色に輝く畑を、ぜひ一度見に来ていただきたいと思います。収穫量がとても少ないため、 一般的にはなかなか流通できないのが残念です。

そもそも山形は「フルーツ王国」と呼ばれるほど、多彩な果物が栽培されています。中でもここ上山は、清らかな湧き水が豊富で、また蔵王からの吹きおろしの風が昼夜の寒暖差を大きくし、果物の育成環境には大変恵まれた地と言われています。

『ゴールド ラ・フランス』は、ラ・フランスの枝変わりで出来た、大変デリケートな西洋梨です。普通のラ・フランスに比べて栽培が難しく大変手間もかかります。でもかけた手間の分だけおいしく実ります。一年365日、愛情を注いで丹念に育てています。

普通のラ・フランスと違うのは、見た目だけではありません。
豊潤な香りと、とろけるようななめらかな食感、さらにお口の中でひろがる濃厚な甘味。コクと深い旨味は格別です。この機会にぜひ一度味わってみてください。

果物には食べ頃があります。特にデリケートな『ゴールド ラ・フランス』、ぜひとも最高の状態でお召し上がりいただきたいと思います。今回は、お手元に届いて数日後に食べ頃を迎えるよう、農園から直接お届けします。

希少な農作物を求めて全国各地を巡っているときに、佐藤さんと出会いました。もともと山形はラ・フランスの名産地として知られていましたが、珍しい『ゴールド ラ・フランス』という品種を栽培している農家があると聞き、訪ねてみたのが最初のきっかけでした。

佐藤さんに勧められて初めて『ゴールド ラ・フランス』を口にしたときの驚きは今でも鮮明に覚えています。これまで私が口にしてきたラ・フランスとはまったく次元の違うもので、それは感動的ですらありました。

口に含んだ瞬間の華やかさは、まさに『ゴールド』という名にピッタリ！最高に贅沢な瞬間でした。この感動をぜひとも全国の皆さんにもお伝えしたいと思い、その場で佐藤さんに「農園応援」で紹介させていただきたいとお願いしたほどです。

「収穫量が少ないので…」と言いつつも、快く引き受けてくださり、限られた数ではありますが、「農園応援」で紹介させていただく運びとなりました。

あとで知ったことですが、佐藤さんの農園は山形県のラ・フランス食味コンテストで最高賞の山形県知事賞、アロマ賞に選ばれたこともあるラ・フランス生産者として地元では有名な農園だったのです。

『ゴールド ラ・フランス』は栽培が難しく、今では栽培する農家の数も少なくなっているそうです。この贅沢な果物が食べられなくなってしまうのは絶対にもったいない！ だから私は、佐藤さんの農園を全力で応援します。できれば来年も、再来年も、この感動をぜひ皆さまと分かち合いたいと思います。