国産果汁の価値を高めるための挑戦
小笠原さんによると、"密閉搾り製法"が生まれたのは、平成初期に始まったりんご果汁の輸入自由化がきっかけだったそうです。
「海外から価格の安いりんご果汁が輸入されるようになれば、JAアオレンが手がけてきた国産のりんご果汁の需要が減るかもしれない。そんな危機感から、よりクオリティの高いジュースを作ろうと、私も技術者の一人として開発に携わることになりました」
開発チームが目指したのは、「りんご本来のおいしさをお客様にお届けすること」。しかし、これを実現するのは容易ではなく、試行錯誤の日々が続きました。
「りんごの果肉や果汁は、酸素に触れた瞬間から酸化が始まり、色や風味に影響を与えます。そこで、無酸素状態という特別な環境でりんごを搾る独自の搾汁方法を考案したのです」
"密閉搾り製法"では、窒素を充填した密閉型の搾汁機を使用することで酸化を可能な限り抑制。これにより、酸化防止剤(ビタミンC)を使わずに、果実の色や風味を存分に愉しんでもらえるジュースを目指しました。
「さらに、皮ごとすりおろしてから搾ることで、果実に含まれるコクや甘み、さわやかな香りを引き出します。納得のいくクオリティに到達するまで約15年かかりましたが、青森りんごのおいしさを届けたい一心で改良を重ねました」
JAアオレン独自の"密閉搾り製法"
カゴメとの共創で新たな領域へ
150年の歴史を紡いできた青森のりんごづくり。しかし現在、天候不順や後継者不足などの影響により、生産量は年々減少し、かつて当たり前だった栽培が難しくなりつつあります。
この危機に立ち向かい、青森りんごの歴史を未来へつなぎたい。そんな想いを形にするために、生産者、JAアオレン、そしてカゴメが力を合わせ、およそ2年の歳月をかけて生み出したのが「青の森の蜜」でした。
「カゴメさんの産地や生産者に寄り添う姿勢に共感し、今回のプロジェクトに全力で臨みました。カゴメさんとの共創によって、私たちだけでは到達できなかった新たな領域に踏み込むことができ、全国のみなさんにご満足いただけるジュースに仕上がったと思います。これを機に産地や生産者が活気づき、青森りんごを未来へつなぐ原動力にしていきたいですね」
園地で議論するJAアオレン職員、生産者、カゴメ社員。
「この特別な一杯を、ご自身はもちろん、
"特別感"と"上質さ"が伝わる、大切な方への
贈り物としてもご利用ください」