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おいしさの故郷ふるさと 北海道・音更町おとふけちょう
十勝平野の恵み
音更大袖振大豆おとふけおおそでふりだいず

2025.09.12

北の大地に実りの季節が近づいている9月上旬。
空から望む十勝平野には、まるでパッチワークのように規則正しく、そして美しい畑の模様が広がっていました。
今回は、この雄大な十勝平野で育つ「まるごと大豆」の原料・音更大袖振大豆の生産者の方をご紹介します。

糖分を蓄えた大豆

 北海道の南東部に広がる十勝平野は、関東平野、石狩平野に次いで全国で3番目の広さです。山に囲まれた盆地のため、寒暖差が大きく、作物がよく育つことから、道内屈指の畑作地帯として知られています。晴れの日も比較的多めで、特徴的な冬の晴天は「十勝晴れ」と呼ばれています。その広大な十勝平野のほぼ中央にあるのが、音更大袖振大豆(以下、音更大袖)の故郷・音更町です。
 音更大袖は、音更町の農家の方が選抜したもので、1950(昭和25)年頃から栽培されています。糖分をたっぷり蓄えていることが特徴で、食味のよい大豆として評判になりました。この大豆がさらに注目を集めたのは、1956(昭和31)年の大冷害でした。十勝地方のほとんどの大豆が大きな被害を受けたにもかかわらず、この大豆だけは被害を免れたのです。そのたくましさも話題となって、人気が徐々に高まっていきました。

サヤがふっくらと膨らんだ音更大袖振大豆。豊かな産毛に包まれていました

枝豆は農家の特権

 私たちは2023年9月、音更大袖振大豆を育てる農家・佐藤武(さとう たけし)さんを訪ねました。佐藤さんは農家3代目。約43ヘクタール(東京ドーム約9個分)の畑で、音更大袖、小豆、じゃがいも、小麦、にんじんをつくっています。
 「畑に行く前に、ちょっとこれ、食べてみません?」と佐藤さんが出してくれたのは、音更大袖の枝豆。「今朝穫って、さっき茹でておいたんです」。さっそくいただいたところ、深い甘みとコクが口の中に広がりました。「おいしいでしょ? 音更大袖は、枝豆もすごくおいしいんです。でも出荷はしていないので、これは農家の特権です」とにっこり。「農家は、豆腐もつくりますよ。旨みがしっかりしている極上のおいしさです。そういえば祖母は味噌もつくっていました」

栽培は大変なことが多い

 9月上旬の畑は、丈が60〜70センチほどに育っており、あと約1ヶ月で収穫という時期でした。先ほどまで降っていた雨が、膨らんだサヤをしっとりと濡らして、畑は深い緑に包まれていました。「令和5年産は気温が高くて、いつもより2週間ほど早く生育しましたね。伸び方が急激だったので心配しましたが、持ち堪えてくれたようです」。急に大きくなると倒伏し、病気になることがあるのだそう。放っておくと周りにも悪影響が及ぶので、常に先を読んだ対応が必要とのことでした。
 「普通の大豆は少し上に伸びてから葉やサヤがつくのですが、音更大袖には、地面の際から枝分かれするという特徴があるんです。機械は汚れるし、ロスが多いので、株間も広く確保します。また、害虫にはいつも注意を払って観察を怠らないようにしています。音更大袖は何かと手がかかりますね」

収穫1ヶ月前は、音更大袖も大きく育っているので管理が大変です

収穫の見極めが大事

 10月、豆が乾燥して茶色に変わると、いよいよ収穫。「でも本当にカラカラになるまで待つと、音更大袖の特徴である青みが抜けてしまうので、その見極めが重要で難しいですね。天気のよい、乾きすぎない日を選んで収穫します」
 佐藤さんは収穫量の一部をニオ積みにするそうです。ニオ積みとは、刈り取ったサヤ付き豆を、茎ごと積み上げて2週間ほど天日乾燥させること。じっくりと乾燥させるので、豆の風味や色合いが引き立つのだそうです。ニオ積みの風景は、音更の晩秋の風物詩。しかし最近では、人手もかかり重労働のため、行う農家はかなり少なくなっているとのことでした。「現在は技術も進み、機械乾燥でかなり高品質に仕上がりますが、自分は昔ながらの製法もしっかり覚えておきたいと思って」と話してくれました。

おいしいからつくり続ける

 栽培から収穫まで、音更大袖は手間がかかるのにどうしてつくり続けているのですかと、佐藤さんに伺ってみると「おいしいから。それだけです」と即答。「自分が本当においしいと思うものを届けたいですもんね。私だけではなく、生産者、ものづくりをする人は皆そうだと思います。『まるごと大豆』も飲みましたが、豆の味わいがすごく活きているなと思いました。『まるごと大豆』を通して、この音更大袖をたくさんの方に喜んでいただければうれしいです」
 佐藤さんは現在、もっと大きくて品質のよい豆をつくるために、試行錯誤の毎日とのこと。「月並みですが、『おいしかったよ』の言葉が活力になります(笑)」と照れ笑い。最後に「そうしたお声がたくさん生まれるように、今後も頑張っていきたい」と語ってくれました。

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