「献上桃の郷」指折りの〈あかつき〉栽培名人。福島県桑折町 亀岡久美さん
2025.08.29
“旬”が極めて短い桃。「その旬をピンポイントで捉え、しかも特上級の品質の桃を生でお届けしたい」。そんな想いで私たちカゴメが全国を訪ね回って出会った桃農家さん、それが福島県伊達郡桑折町(こおりまち)の亀岡久美(ひさよし)さんでした。昭和22(1947)年生まれの御年78歳。
桃と言えば、山梨県や福島県、長野県や山形県あたりが産地として有名ですが、そんな中でもここ福島県の桑折町は、1994年から現在に至るまで、30年以上に亘って皇室に桃を献上し続けているという、知る人ぞ知る桃の名産地。日本でも珍しい果実専門の農協「伊達果実農業協同組合」では理事も務め、農協の誰もが認める桃の栽培名人として推薦されたのが亀岡さんでした。
そんな名人が育てる皇室献上品種〈あかつき〉の畑に、ご本人を訪ねました。出荷直前の最も忙しい時期にも関わらず、にこやかにお話を聞かせてくれました。
〈あかつき〉は国内で最も多く生産されている日本を代表する桃の品種。
太陽の光を浴びて赤く色づく。この赤い色づきも大切な品質の一つ。
桃の収穫時期になると、町中に「献上桃の郷(さと)」のノボリがが立てられ、
町はまさに桃一色。2016年には桑折町で「献上桃の郷」の商標登録も行い、
官民一体となって桃で町おこしに取り組んでいる。
桃の栽培名人は、奥さま照子さんと仲睦まじく畑に立つ。
手に持っているのは、今まさに収穫したての〈あかつき〉。色も形も美しい。