• カゴメの通信販売 健康直送便

けんちょくのある暮らし~畑と健康の贈り物~

大地の恵みを、あなたの暮らしへ。

契約農家が心を込めて育てた「国産野菜」
カゴメの技術で実現した「おいしさと健康」
日々の身体に寄り添う「まなび」
料理の楽しさを広げる「アレンジ」

ひとつひとつが、あなたの生活に彩りを届けるものです。
いままで知らなかった畑と健康を知ると、毎日はもっと楽しくなる。
さぁ、「けんちょくのある暮らし」を一緒にはじめませんか?

  • カゴメの通信販売 健康直送便
  • 自然を、おいしく、楽しく

全国屈指の桃の名産地・福島県の皇室献上品種〈あかつき〉の畑を訪ねました。

2025.08.06

福島県は「くだもの王国」と呼ばれるほど、多種多様な果物が栽培されています。中でも生産量が最も多いのが桃。特に県北部の伊達郡桑折町(こおりまち)は、桃の名産地として全国にもその名を知られています。

1994年から、既に30年以上に亘ってこの町の桃が皇室に献上され続けるなど、その品質の高さは折り紙付き。中でも最も多く生産されているのが、皇室献上品種〈あかつき〉です。

〈あかつき〉は、桃好きの方なら誰もが知る〈白桃〉と〈白鳳〉、2種類の品種を掛け合わせて1979年に登録された品種。開発当初は全国的に栽培が試みられたそうですが、他の地域にはなかなか根付かなかったようで、今ではその多くが福島で生産されています。〈あかつき〉は、まさに福島を代表する桃なのです。

今回訪ねたのは〈あかつき〉栽培の名人、蓬田宗由(よもぎたむねよし)さん。
毎年13~14品種もの桃を生産。中でも〈あかつき〉の割合が最も多く、
全体の4~5割を占めるとのこと。

〈あかつき〉はまさに自然の恵み。
この地の天候や土壌と相性のよい品種。

「桑折という地は、その町名が示す通り、かつては桑が多く生産され、養蚕が盛んな地域でした。私の家も代々養蚕農家を営んでいたのですが、時代と共に養蚕業が衰退し、父の代から桃の栽培を始めました。ですから桃農家としては私は2代目、30歳から父の後を継いで、今年で早17年目になります」。

農協としては全国的にも珍しい、果物を専門に扱う「伊達果実農業協同組合」では、伊達崎(だんざき)地区の桃部長を務めるなど、地域のリーダー的存在でもある蓬田さん。この地域がなぜ桃栽培に適しているのか聞いてみました。

「まず挙げられるのが地形と気候の要因、他の果物もそうですが、昼夜の寒暖差が大きいほど、桃の糖度は上がります。この地域の盆地特有の寒暖差が、良質な桃の生育に適していたのだと思います。さらに水はけの良い土壌と相俟って、桃が育つ環境が揃ったのかもしれません。“適地適作”という言葉がありますが、まさに我々にとっては、自然の恵みとしか言いようがありません」。

とても水はけが良いという、蓬田さんの桃畑の土。今も畑の側を阿武隈川が
流れているが、かつてはこの土地も河原だったのではないかという。
広大な桑折町の桃の圃場。蓬田さんの畑もこの圃場の一角にある。

桃はとても繊細な果物。生育状況に応じて
求められるデリケートな手仕事。

桃栽培の難しさについて、蓬田さんに聞いてみました。

「果物の中でも桃のように皮も実も柔らかい果実は珍しい。その意味で桃はとても繊細です。一般的に桃の成木の場合、1本の樹に1万以上の花をつけ、その花1つに1つの実がなるので、放っておけば1万個以上の実がなる計算になります。しかし柔らかい桃の場合、密集させれば桃の実同士が擦れ合ったり、風で樹に擦れたりして、桃はすぐ傷んで腐ってしまいます。

ですから、花が咲く前の蕾の状態で間引き【3月頃/摘蕾(てきらい)】、花が咲いたらまた間引き【4月頃/摘花(てきか)】、さらに花から実がなった段階で随時間引いていく【5月~7月頃/摘果(てきか)】作業が求められます。そのように手間ひまをかけ続けて、最終的に1本の樹に約600~800個の実を残すのが一般的と言われています。単純計算すれば、1本の樹になるべき実の内、出荷できるのは僅か6〜8%ということに。だからこそ、私たちにとっては桃の実の1つ1つがより愛おしいものに感じられるのです。

5月(事前取材時):1つの花から1つの実がなり始める。この後7月の収穫
時期まで、桃の実が密集しないよう、随時バランスを見ながら「摘果」を行う。
7月(今回取材時):程よい間隔で美しく生育した桃の果実。〈あかつき〉の場合、太陽の陽射しを浴びて赤く色づいていくので、一般的に袋をかけない「無袋栽培」が多いが、その分鳥や害虫にさらされるリスクが高くなる。そのため、毎日のように畑に出て生育状況を見守らなければならない。
桃の樹の下には一面「反射シート」と呼ばれる白いシートを敷く。
桃は太陽光で赤く色づくが、直射日光だと強過ぎて実や種が割れることも。
そのため、下から程よい反射光を当てながらやさしく育てるのだとか。
まるで大者女優のキャッチライトのよう。

収穫のタイミングは、
ひと玉ひと玉、手触りで見極めていきます。

旬が極めて短いと言われる桃。それだけに収穫のタイミングの見極めが重要になります。間もなく収穫時期を迎える〈あかつき〉。その見極め方について、蓬田さんが教えてくれました。

「もちろん玉の大きさや赤い色づき方など、見た目でもある程度は判断できます。しかし最後に最も頼りになるのが指先の感覚です。桃の場合本当に旬が短くて、収穫後早いものでは7~10日、長くても2週間の内に美味しい時期は過ぎてしまいます。ですから私たち桃農家は収穫のタイミングを何よりも大切にします。

これはもう経験値としか言えませんが、指先で桃を触って程よく柔らかくなったタイミングで、ひと玉ひと玉、丁寧に手で収穫していきます。

収穫時期は一年の内で最も暑い季節。暑さで指先の感覚が鈍ると良くないので、朝4時か5時の涼しい内に収穫を始めるようにしています。桃にとっても、猛暑の中で摘まれるより早朝に収穫した方が状態は良いように感じます。

さらに桃は、樹の上部、枝の先端に付いた実の方が、陽当たりが良い分早く熟します。ですから桃の収穫は、樹の上部、枝の先端の方から始めていくのがポイントです」。

短い旬を逃さないよう、収穫のタイミングは指先で直に触って、その微妙な柔らかさで決めるのだとか。
桃が繊細であるからこそ、生産者の感覚にもそれ以上の繊細さが求められる。

〈あかつき〉はお姫様のような桃。
香りと糖度のバランスが良く、上品な味わい。

皇室献上品種、福島が誇る〈あかつき〉は、香りも糖度も高く、そのバランスも抜群、きわめて上品な味わいが特徴と言われています。まさに、〈白桃〉と〈白鳳〉の“いいとこ取り”をしたような、品の良いお姫様にも例えられる桃。

この気品高き桃の味わいを一年中楽しめるように、カゴメ健康直送便では、福島県の桃農家さんたちの協力を得て、2022年から〈あかつき〉の旬の美味しさを、そのまましぼって閉じ込めた『ふくしま あかつき 桃ジュース』を限定販売しています。目指したのは、“生の〈あかつき〉をかじったような美味しさ”。

蓬田さんにも初年度に、そのジュースを試飲していただきました。

「私たち桃農家には、丹精込めて育て上げた〈あかつき〉の旬の味わいを、日本全国の桃好きのお客様にお届けしたいという想いが強くあります。

しかしながら、桃の旬が極めて短いこともあり、その実現は非常に難しいことも事実です。そこで収穫したての〈あかつき〉を100%ジュースとして搾ることにより、その美味しさを一年中好きな時に楽しんでいただけるのは私たちにとってもとても嬉しいこと。

えっ、そのジュースの味の感想ですか? ・・・ まさに桃!でした」。

〈あかつき〉の名の如く赤く色づき、香りと糖度のバランスが取れた上品な味。
皇室献上品種として、福島の全ての桃農家さんたちの誇りでもある。
目指したのは、生の〈あかつき〉をかじったような味わい。
カゴメ健康直送便限定『ふくしま あかつき 桃ジュース』。

町を挙げて取り組む「地域おこし協力隊」の
推進により、後継者問題にも一筋の光。

取材の際に、たまたま隣の畑で草刈り作業をしていた、同じ名字の蓬田武義(よもぎたたけよし)さんが遊びに来てくれました。聞けば武義さんは御年65歳、桃栽培歴45年、しかも2011年から「伊達果実農業協同組合」の代表幹事を務めるなど、桃栽培の大御所とも言える方。宗由さんも若い頃から「いろいろ教えていただき、大変お世話になった大先輩」とのこと。この桑折町では、桃農家さん同志が隣近所助け合うのは当たり前だそう。

しかしながら、ここにも後継者不足問題は確実に押し寄せてきているのが現状とか。これに対して立ち上がったのが桑折町。4年前から町を挙げて「地域おこし協力隊」を推進し、日本全国から若者たちを募り、桃農家の後継者育成に全力で取り組み始めているそうです。事実、宗由さんも1人面倒を見ており、現在11人の若者が桃農家になることを夢見て、桑折町に移住して来ているとのこと。

官民一体となって、福島の桃栽培をさらに盛り上げようと取り組む伊達郡桑折町。この先もけんちょくと共に、日本の農業を守り続ける農家の皆さんに温かいご声援とご支援を!今年の『ふくしま あかつき 桃ジュース』、ぜひともよろしくお願い致します。

隣の桃畑からふらりと遊びに来てくださった蓬田武義さん(左)。桃栽培歴
45年という大ベテラン。この地域では桃農家同士の助け合いは当たり前。
5月と6月に程よい雨に恵まれ、今年の桃は上出来とのこと。
『ふくしま あかつき 桃ジュース』にも、ぜひともご期待ください。

関連商品

  • 福島あかつき桃ジュース(18本)

    福島あかつき桃ジュース(18本)

    福島あかつき桃ジュース(18本)

    桃の名産地、福島県の中でも特別な桃があります。それが『あかつき』。 福島の桃生産量の実に50%以上を占める、まさに福島を代表する銘品です。 しかしながら桃は旬がとても短いため、青果のままではごくわずかな期間しか味わうことができません。 “福島が誇る『あかつき』の美味しさを、少しでも長い間楽しんでいただきたい”。 福島の桃農家さんたちとカゴメの想いが100%詰まったストレートジュース。 ぜひこの機会に『あかつき』ならではの濃密な甘さをご体験ください。

ページTOPへ