多彩な「備え」のカタチ
さらに歩みを進めると、「備え」のパネル展示。みんなにとって必要な「きほんのそなえ」と「一人ひとりのそなえ」が展示されていました。防災に完全な答えはなく、家族構成、年齢、性別、健康状態などによって、被災直後や避難生活で考えておかなければならない備えは人それぞれ。さまざまな状況とその工夫が、大きな気づきをもたらしてくれました。パネルの情報は二次元コードでスマホに保存することもできます。
アニメーションを視聴
パネル学習のあとは映像ホールで、アニメ「東京マグニチュード8.0~東京直下72h~」を視聴。実際の状況はもちろん、家族と離れた心細さや先が見えない恐怖心を繊細に表現していました。
ツアーはここで終了。
最後に、澤さんがお話をしてくださいました。
以前、被災された方とお話しする機会がありました。その方はこうおっしゃっていました。『澤さん、この施設に来る方々にぜひ伝えてください。私たちはしなくてもよい苦労をしました。皆さんは、そんな苦労はしなくてよいから、どうぞ【努力】をしてください。我々の経験した苦労をぜひ役立てて、できることを増やす【努力】をしていただきたい』と。この方の凄まじいご苦労を知り、同じご苦労を繰り返さないように、ぜひ皆さん、ご準備をお願いします」。
澤さん、ありがとうございました。
あっという間に過ぎていった体験ツアー。リアルなジオラマが作り出す世界観や実際に被災された方の声を聴くことで、あらためて防災を自分ゴト化する機会となりました。