プチヴェール®は、ケールとメキャベツの交配によって誕生した日本生まれの野菜。食物繊維、β-カロテン、カルシウムがたっぷりで、メキャベツの味わいを持つ素晴らしい野菜です。

野菜にこだわるカゴメは、契約農家の方と共に、お互いの経験と知恵を出し合って栽培に取り組みました。プチヴェール®は歴史の浅い野菜のため、試行錯誤を繰り返し、栽培方法の改善や品種改良を実施。安定した収穫量と品質を実現しました。
その結果、気温が10℃以下になると寒さを乗り越えるためプチヴェール®の甘みが増し、えぐみも少なくなることが分かったのです。そこで、糖度が高まる冬などに収穫したプチヴェール®を青汁に使っています。

野菜の甘みをそのままに、青汁にありがちなえぐみが少ない、飲みやすい味に仕上がりました。

「緑王プチヴェール®青汁」は栄養強化剤などを加えず、旬のプチヴェール®のチカラやおいしさを引き出すことを目指しました。しかし搾汁すると、食物繊維は少なくなってしまいます。そこで、一度しぼってジュースにした後、プチヴェール®の繊維分を加えて独自の配合でブレンド。あえてひと手間かけ、食物繊維の豊富な青汁にしたのです。
素材の力を損なわないようにフリーズドライ（冷凍乾燥）製法で粉末にすることで、素材の味わいを保ちます。

畑でも、工場でも、品質には徹底的にこだわります。 お客様に安心していただける品質のために、カゴメは栽培に適した産地を厳選。農家の方と話し合いながら、その年の天候を考慮して最良の出荷時期を見極めています。 一枚ずつ丁寧に葉の状態を確認しながら収穫されたプチヴェール®は、工場へ運ばれ、鮮度や葉の色はもちろん、充分な糖度を満たしているかなどがチェックされます。こうして厳しい基準をクリアした旬のプチヴェール®だけがしぼられ、青汁になるのです。

「緑王プチヴェール®青汁」で採用しているフリーズドライ製法は、素材の栄養を凝縮するために原料を一度しぼってジュースにし、さらにしぼった後に残る繊維分をジュースに配合する方法です。 カゴメ株式会社
「緑王プチヴェール®青汁」 開発担当者
大槻 智史 これにより、甘さと食物繊維が両立した粉末の青汁が実現しました。しかし最適なこの配合の比率に辿り着くまでには、ずいぶん時間がかかりましたね。これほどの手の込んだ設計はカゴメでしか行われないと思います。

添加物を使えば簡単に水に溶けやすい粉末にできますが、それはカゴメの姿勢ではありません。カゴメのお客様はパッケージの裏側までじっくり読んで納得される方が多いのです。 商品開発という立場から、そうした厳しい目に選んでいただける商品をこれからもつくり続けて行きたいと思います。