安心でおいしい作物を育てるためには、何より「土づくり」が大切。化学肥料に頼らない健全な土の中で育ったにんじんは、病気に強く、味わいも深く、色も鮮やか。人々の健康を願ってつくられる野菜ジュースの原料になるならなおさら、にんじん自体が健康でなければ。
そのような健康で強い作物を毎年つくり続けるために、研究を重ねる。野菜づくりは「チャレンジ」なのです。
よいトマトを収穫するために、毎朝欠かさずトマト畑を巡回し、生育状態や病害虫発生状況を確認する。よいトマトができれば、おいしいトマトジュースになり、飲んだ人から「おいしかったよ」と言われればそれが励みとなる。そしてまた来年も頑張ろうと思えてくる。野菜づくりを通して「うれしい気持ち」が連鎖し、よい循環が生まれることを願います。それが皆の幸せだから。
納得できるものをつくるのは大変。それでも毎年様々な人の協力のもと、工夫を重ね野菜をつくっているのです。
梅雨を凌いだと思えばゲリラ豪雨、天候と闘いながらの苦労も度々。それでも自分にとって「生活の基盤」である野菜づくりは楽しくもあるのです。
雨が少なく、作物が出来ないこともあります。普及を目指し、面積を広げつつしっかりした作物をつくれるよう、独自の工夫も重ねています。野菜づくりはいつも「学び」なのです。
それは「人」として生きていくための根本の「学び」。
なぜなら、野菜は生きるために大切な「食」だか ら。
種をまいて数日で出そろった芽を見ると、自然の凄さを感じずにはいられません。天気の加減で毎年変わる生育状況。
農業は毎年が1年生。自然を相手に苦労も多いけれども、それでも育った作物を見ると何とも言えない喜びと幸せを感じるのです。
自然環境は、日々刻々と変わってゆくもの。安心・安全を心掛け、「おいしい」の声が聞きたくて野菜づくりを続けています。
変化の激しい気候に振り回されることも多々。それは苦労と努力の連続でもあるけれども、「自分たちが、日本のみなさんの体をつくっているんだ」・・・その想いを忘れたことはありません。
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