野菜の栽培に従事する人々は、日本にあると言われる二十四の季節の変化を日々感じながら、確かな品質の野菜を育てています。カゴメの歴史はトマトの発芽を見た約100年前から、いつも農家と、そして野菜とともにありました。野菜のおいしさ、農家のあつい想いを知っているわたしたちには、それをお客様に届ける責任があると思っています。
カゴメ商品開発部 内野 奈津子
健康な毎日を送るために、「健康日本21」では1日の野菜摂取目標量を350gと定めています。
しかし、近年の摂取平均がそれを下回っているように、それはたやすくできることではありません。お客様の健康を第一に、いかにおいしく飲んでいただけるか、そして毎日続けていただけるか、わたしたちは社内外で幾度も議論を重ね、試行錯誤を繰り返しました。
そんな中、ふとお客様のインタビューを整理していたところ、「野菜の素材を感じるもの」が好まれる傾向にあることが見えてきました。
「おいしさ」とともに、「野菜を摂った満足感を求められている!」そう気付いたのです。
「素材を感じるもの」として、わたしたちはスムージーに着目しました。野菜や果物をジューサーで搾ったスムージーの食感。
そのコップの縁や口の中に残るつぶつぶ感は、まさに素材を感じさせてくれます。また、これまでのジュース市場で食感のある飲料といえば果物の繊維分がメインでしたが、今回は野菜ジュースですので、この素材を感じられる食感を野菜で表現したい、そう考えました。
目指したのは
スムージーの食感。
にんじんの繊維分は、硬さといい、大きさといい、ほどよいつぶつぶの食感を加えるには理想的なのですが、多く配合すると製造過程でパイプに詰まってしまうという問題がありました。
製造方法を工夫し、繊維分の配合量の上限ぎりぎりを見極める検証が何度も必要でした。
さらに、1日分の野菜を凝縮しながら、つぶつぶ感のあるジュースにすることは、たやすいことではありませんでした。
様々な角度から試作を繰り返し、やっと新しいジュースの味が決定したのは2014年1月のことです。
商品名や価格などを決める中、わたしたちはパッケージにも深い想いを込めました。「つぶより野菜」のクリーム色のパッケージには、うっすらと籠の網(網目状)のデザインを入れています。それはカゴメ株式会社の社名の由来である「籠の網」。この「つぶより野菜」にカゴメの想いがこもっていることのあらわれでもあります。
素材にこだわり、食感にこだわり、容器選定に至るまでこだわりを貫き通して生まれた「つぶより野菜」は、カゴメが100%の力を注いでつくりあげた、まさに“粒選り”の野菜ジュースです。
社名の由来
「籠の網」にちなんだ
網目状のデザイン
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