栄養士の山下枝利子です。
日ごろから『美味しく食べて、体の中からキレイに健康に』をモットーにしているわたしは、ベジフルビューティーアドバイザーという資格まで取るほど、野菜やフルーツが大好きです。
そんなわたしが、日々の食事で特に大切に考えていることは、「バランス」です。
大切にしている2つの「バランス」
1つ目は栄養面のバランス。朝ごはんも、ご飯やパンなどの炭水化物、お肉や魚、チーズ、豆などのたんぱく質、フルーツや野菜などのビタミン類をバランス良く取りいれるようにしています。
栄養士という職業柄か、「たんぱく質が無いからあれを作ろう!」など、栄養素で献立を組み立てることが多いです。いろいろな食品からの栄養バランスがとれてこそ健康に良いので、単品の食材のみを食べる「○○ダイエット」などが流行りますが、わたしは惑わされません(笑)。
2つ目は色合いのバランス。野菜やフルーツを献立に取りいれることで、彩り豊かな献立になるように心がけています。緑黄色野菜のトマトやピーマン、にんじんなどの赤、黄、緑。イモ類や穀物の白、海藻類の黒など、多くの色の食材を使うと見た目がきれいなのはもちろんのこと、栄養バランスも自然に揃ってきます。
スープの魅力
栄養面、色合いともにバランスを意識する時におすすめの料理がスープです。野菜は火を通すことでかさが減り、たくさんの量を摂取できます。一皿に野菜の美味しさがまるごと入っているのも嬉しいポイントです。
特に、寒い時期はスープを作って食べることが多く、前の日の夜に作っておいて、朝ごはんにも週に3回くらいは取り入れています。
例えばこの日の朝ごはん。ミネストローネにはトマトやパプリカが入っているのでビタミンたっぷり。豆も入っているのでたんぱく質も摂れる優秀スープです。炭水化物のパンは、ミネラルや食物繊維の多い雑穀パンを選びました。
トマトには赤い色素成分であるリコピンが豊富に含まれています。リコピンは美容にも効果的と言われています。さらに、リコピンはオイルと一緒に摂ることで体内に吸収されやすくなるので、直接スープにオリーブオイルをかけるのもおすすめです。
ミネストローネに飾ったバジルと、サラダにミニトマトや秋が旬のイチジクを添えることで彩りをよくしました。イチジクには食物繊維が多く含まれています。
最近お気に入りなのは、ごぼうやさつまいもなど、旬野菜を使ったポタージュ。冬になるとかぶのポタージュをよく作ります。タイムやローズマリーなどのハーブを加えるのもおすすめですし、シンプルに塩こしょうだけの味付けで素材のおいしさを引き出し、野菜そのものの味を楽しめるのもポタージュの魅力です。栄養バランスが取れて、ホッとするおいしさは身体だけでなく心も温めてくれて、わたしにとって一石二鳥の料理です。
忙しい朝の救世主
常にバランスを意識した食事をしたいわたしにとって、時間が無いときはパウチのまま温めるだけで食べられる「野菜と豆の具だくさんポタージュ」が便利です。野菜や豆がたくさん入っていて彩りも鮮やか。量もちょうど良くて、朝から無理せずにバランスが取れた食事を手軽に食べることができます。
野菜だしの優しい風味がしっかり感じられるし、野菜がたくさん摂れて低カロリーなのも魅力的。100kcal以下なので、ダイエット中など美容面が気になるときにもうれしい。
4種類の味わいの中でも、わたしのお気に入りは手作りのような美味しさの「トマトのミネストローネ」です。
これからもバランスを意識した朝ごはんで、たくさんの野菜やフルーツを楽しみながら、『美味しく食べて、体の中からキレイに健康に』をモットーに、日々の暮らしを楽しみたいと思います。