全国野菜&果物マップ

日本全国で育っている、旬の野菜・果物を
季節別でご紹介します。

中型カラーピーマン

宮崎県-西都市

完全に色づいた瞬間が収穫の時。
作業も一気に。

日本一のピーマンの生産量を誇る宮崎県西都市では、いま全国でも珍しい中型カラーピーマン栽培が盛んです。赤、黄、オレンジの色鮮やかなピーマンは、見ているだけで楽しくなりますが、とてもおいしく栄養も豊富なのです。

収穫のタイミングは一瞬

 宮崎県のほぼ中央に位置する西都市。九州山脈を背後にのびのびと平地が広がり、豊かな水量を誇る一ツ瀬川がゆったりと流れています。「このあたりは暖かだし水も豊富。土も水はけがいいから農業にはもってこいの土地だね」と語るのは、いま中型カラーピーマンにこだわって、息子さんの誠一さんとともに栽培に取り組んでいる壱岐和功さん。「ずっとグリーンピーマンを育ててきて、7年前からカラーピーマンを始めたんだ」。そもそも中型カラーピーマンをつくるようになったのは、「彩り豊かなパプリカは工夫すれば日本人に好まれるに違いない」と考えたJA西都の発案がきっかけだったそうです。
 中型カラーピーマンは完熟してから収穫します。ですからピーマン全体が完全に色付いた瞬間、一気に収穫するのです。「暑い時期の収穫は大変だよ。ハウスの中は40℃近くにもなる。ほら、中に入ってみな」と促されるままにハウス内に入ってみると、数分いるだけでもう汗が噴き出します。「でも赤、黄、オレンジに一斉に色付くと、本当にきれいなんだ」とおっしゃる壱岐さんの顔が思わずほころびます。

毎年毎年、栽培方法を工夫

「カラーピーマンは完熟させるから、未熟で収穫するグリーンピーマンより栽培期間は2倍以上かかる。60日〜70日だね。虫も付きやすくなるから世話をこまめにしないと。4年前になるけど、根が腐る青枯れ病にすっかりやられてしまってね。でも農薬はできるだけ使いたくないですから」とおっしゃる言葉に、栽培のご苦労がにじみ出ます。いま壱岐さんが取り組んでいるのは農薬を使わない「太陽熱消毒」。収穫を終え次の定植までの間、ハウス内に肥料を施して畝をつくり太陽熱で土壌を消毒するというもの。内部の温度は50℃以上になるといいますから大変です。
 この他にも枝を整理する摘芯作業、生長するピーマンの重みに耐えるように枝を糸で吊る作業など、まだまだ工夫の余地はたくさんあるそうです。
 中型カラーピーマンは、この西都市以外ではほとんど生産されていない貴重なもの。「他に手本がないから、自分たちで一番いい栽培方法を見つけるしかない」とおっしゃいます。
 全国に知られたピーマンの産地の誇りが新たな情熱となって、この中型カラーピーマンにも注がれているようです。

宮崎県 西都市 の地図
宮崎県西都市
  • 壱岐さん親子
  • 収穫の様子
  • 中型カラーピーマン
    中型カラーピーマンとは、ピーマン王国といわれる宮崎県でつくり出された新種のピーマン。パプリカより小さく、グリーンピーマンより大きめなので、そう名付けられました。

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