北海道-北見市
どこまでも続く広い北見盆地に黄金色の姿を見せる何万もの玉ねぎ。これが北見の秋の風景です。質・量ともに日本一。北海道・北見の玉ねぎづくりをご紹介します。
全国のなかでも日照時間が長く、降水量が少ない北見。「盆地ですから昼夜の温度差が大きいんですよ。この差が玉ねぎの甘さをつくるんです」とおっしゃるのは、きたみらい玉葱振興会・副会長の多田佳継さんです。もちろん気候条件がよいというだけでは日本一と言われる玉ねぎはできません。「質と量の責任産地として、どれもこれもこだわっています。安心、安全は当たり前。とにかくおいしいものを提供したい。それがすべてです」。潔く言い切る多田さんに、さまざまなこだわりをお聞きしました。
9月中旬の畑には、葉の部分が白く枯れている玉ねぎが一面に広がっていました。「玉ねぎは、ある程度大きくなると葉が自然に倒れるんです。そうしたら根を切って生長を止める根切りという作業を行います。葉が枯れたら養分が球に行った証拠。あとはしばらく畑の中で玉ねぎを熟成させるといい玉ねぎができるんです。さらにこの枯れた葉を牛糞などの堆肥、ひまわりやえん麦の緑肥と混ぜ合わせて、有機質の土をつくります。葉だけでも堆肥化させ、畑の作物を循環させるんです」と多田さん。北見の豊かな自然の恵みは、こうして無駄なく利用され、よい品質の作物づくりに活かされています。
また、畑の地下1 には排水性を上げるための暗渠という管を設置。地上からは見えないところにまでこだわって、おいしい玉ねぎを育てるために頑張っているのです。
さらりと乾いた風が玉ねぎと土をしっかりと乾燥させたらいよいよ収穫です。「湿っていては品質が落ちるんです。土の表面が乾いていても地中が濡れていてはだめ。だからこの時期は天気とにらめっこです。土埃が立つくらい土が乾いたら収穫。そのときは土埃で顔が真っ黒になるんですよ」。そうして収穫された「光沢のある黄金色のきっちり締まったかたい玉ねぎ」は本当に見事です。「おいしくて飽きがこないから、ここじゃ『玉ねぎは畑の昆布』って言っているんですよ」。そう話す多田さんの笑顔が、北見産の玉ねぎのおいしさを約束してくれているようでした。





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