鹿児島県-指宿市
薩摩半島の最南端にある指宿市では、薩摩富士と称えられる開聞岳(かいもんだけ)や九州最大の湖・池田湖など、雄大な自然に出逢えます。太陽が降り注ぐ暖かな気候、砂むし温泉が証明する地温がオクラ日本一の立役者でした。
霧島、桜島など有数の火山を抱く鹿児島県。最南端の指宿市もまた、市全域を霧島火山脈が縦断し、豊かな自然が広がります。多くの観光客が訪れる開聞岳や池田湖も、この地の火山活動がつくり出した産物です。市内どこでも1m掘れば温泉が湧き出ると言われるほど。海岸線を訪ねれば、この地熱を利用した「砂むし温泉」。砂にすっぽり体をうずめ、サウナのような効果を味わうユニークなリラクゼーションには、世界中から観光客が訪れます。
暖流の影響で、年間平均気温は約19度と亜熱帯的な気候の指宿市。農作物がのびのびと育つ条件は揃っていましたが、唯一足りなかったのが「水」でした。「昔は田んぼも少なく、デンプン用の甘藷(かんしょ)やらナタネだけ。夏の作物がつくれなかったんです。かんがい設備が整えば、南薩(薩摩半島の南部)の農業はもっと豊かになると考え、畑に池田湖の水を、ということになりました。昭和49年に基盤整備を開始し、15年かけて、この一帯に水を行き渡らせました。今では、飲料水としても使われています」とは、JAいぶすきの西村さんです。
指宿では、基盤整備以前からオクラ栽培が行われていましたが、この基盤整備で、栽培が加速度的に発展しました。西村さんと同じように「池田湖が指宿を潤した」と言うのは、オクラづくり名人・澤山岩重(さわやまいわしげ)さんです。「こっちは暖かいから、なんもかんも早くできるんです」。この気候と地熱、そして池田湖の水のお陰で、指宿市は、やわらかくておいしい良質なオクラをどこよりも早く出荷でき、今や栽培面積日本一となっています。
澤山さんは、まず種を蒔く時の地温に気を遣うそうです。「15〜18度の地温を確保してから種を蒔く。そうしないと立ち枯れしてしまうんですね」。時期によって異なりますが、種蒔き後10日ほどで芽が出て、気温を考慮しながら水を適宜やり、追肥を行います。 「花が咲くのを見られるのは午前中だけだから」と言われ、午前9時に畑へ。オクラの樹は胸丈ほど。大きい葉に隠れて、白い花があちこちに咲いています。「朝咲いたら午後2〜3時には花がしぼんで、翌日にはポロッと落ちる。見えた子房(しぼう)の部分が、皆さんが普段食べているオクラ(実)なんですよ」。開花してから夏場なら1週間、少し涼しい季節なら2週間ほどで収穫ができます。収穫する実の大きさは常に9cm。それより大きいと、実が樹に必要な栄養までも吸い取ってしまい、樹が次の実を結べなくなるのです。でも最盛期の7〜8月には実が1日に3cmも生長するそうですから、毎日目が離せません。「やっぱり夏場の暑いときは大変で、1日1万個も収穫することも。でも、花はきれいだし、たくさん実っているオクラを順々に収穫するのは楽しいですよ。ぜひ皆さんにみずみずしい新鮮なオクラを食べてもらいたい」。そう言いながらも、澤山さんは本当に生き生きと作業をこなします。穫れたてのオクラをいただいたのですが、こんなにみずみずしいものなの!?と驚きました。
さらに澤山さんが所属するJAいぶすきのオクラ部会は、堆肥による土づくりや減農薬に力を入れ、エコファーマーとしても認定されています。肥料には米ぬかを使い、虫除けには香草のインドセンダンを使うなど、自然の恵みを最大限に利用した取り組みが行われています。安心第一、そして生産者は毎日の苦労を笑顔で楽しむ。これこそ、おいしさが育つ最高の適地である理由なのでしょう。






こちらのページでご紹介している
商品以外のカゴメ商品に関する
お問い合わせは
お客様相談センター
0120-401-831
( 承り時間 9 : 00 ~ 17 : 00 )