茨城県-土浦市
霞ヶ浦の豊富な水、肥沃な土壌。土浦は日本でも有数のれんこん産地です。ここで、日々れんこんに取り組む生産者の方の声を聞くことができました。
土浦駅から少し車を走らせると、たっぷりと水を張ったれんこん田が広がります。寒風が吹くなか、その水に入り作業をしている生産者の方々。今回お話を伺った田村蓮根部会長の武井 行さんも、収穫作業の真っ最中でした。田の水は土と混じり合い、上から見るだけではれんこんがどこにあるかは見当もつきません。でも、武井さんはまるで手品のように水の中から次々とれんこんを掘り上げます。「ポンプで水を送って、水圧でハス(れんこん)のまわりの土をどかすんだよ。ハスに直接水をかけないようにしながら」。作物のことを「れんこん」ではなく「ハス」と呼ぶ武井さん。話しながらもれんこんはどんどん増えていきます。でも水中での作業ですから歩くのも一苦労のはず。慣れた様子で作業をする姿は、さすが栽培歴40年の為せる技です。
この収穫作業は、冬場だけではなく、盛夏の8月から翌年6月まで続きます。「夏場は炎天下のなか労力がいる。冬は寒くて体が冷える」。季節の移ろいとともに収穫のご苦労も本当にさまざまです。「どの時期もいいが、冬のハスは特に実がしまっておいしいよ」と、武井さんはおしえてくれました。
そもそも、れんこんは蓮根と書きますが、じつは根ではなく茎(地下茎)だということをご存じでしたか? 地表に出ている茎まで穴が通っていて、水中で生長する地下茎(れんこん)に空気や養分を送っているのです。何節にもなるれんこんの節の部分から根が出て、土壌の養分を吸収する役割を果たしています。そのため、「土づくりには気を遣う。ハスにはやわらかい土が合うから、毎年豚糞や鶏糞を使っている。有機肥料を使って環境に優しい農を目指しているよ」と武井さん。れんこん栽培は、霞ヶ浦の豊富できれいな水、そして生産者の努力によってつくられる土がポイントとなるのです。
茨城県の農協では、新鮮でおいしい茨城産の青果物に、「ほれぼれ」というブランドマークを付けて出荷しています。カゴメ「冬しぼり」にんじんでもおなじみですがもちろん、このれんこんもそのひとつ。ぷっくりと太り、自然のままの色合いをした茨城の冬のれんこんは、まさにほれぼれするおい




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