徳島県-徳島市川内町
私たちが普段よく口にしているカリフラワー。あの食べている部分は実は蕾です。そのため"花野菜"ともいわれ、1株に3万個もの蕾が付いているそうです。このカリフラワー、「白くて当たり前」と思っている方も多いかもしれませんが、この白さには農家の方の絶え間ない努力が隠されているのです。
「徳島県では、昭和30年代後半から栽培が始まったんだ。当時、白い野菜なんて珍しかったこともあって川内町にもいち早く導入されて、昭和40年代から急激に栽培が広まった」とおっしゃるのは、JA徳島市のカリフラワー部会長の原田恵吉さん。生産量日本一を誇るまでになった理由は、「この辺りの土と気候が合っとったんだろうな。保水性がよくて粘りがある、乾きすぎず湿りすぎない土。水が多いと根腐れなどの病気が出てしまうから、水はけがよくなきゃならん。雪が降るとカリフラワーは飴色に変色してしまうから寒すぎてもだめ」とのことでした。
土と気候が合っていたとはいえ、徳島県というと、燦々と太陽が降り注ぐ地方。白さが命のカリフラワー栽培には適していないのではと思ってしまいます。しかも、すべて露地で栽培。けれどもこの土地ならではの自然がつくり出す温度差が、カリフラワーには必要なのです。「始めは葉ばかり栄養を吸って大きくなって、1回寒さに当たると蕾に栄養がいくようになる。この蕾ができる時期に寒くないとあかん。次は、蕾が直射日光に当たらんようにする。2〜3枚の外葉を折って上から蓋をするように蕾を覆うんだ。ちょっとでも日が当たると黄色くなってしまうから、何万個もあるカリフラワーをすべて葉でかぶせなあかん」。この大変な作業によって、美しい白さがつくり出されるのです。品種によって収穫時期は異なりますが、冬場は早朝6時半から畑に出て収穫開始。「全部に葉をかぶせてあるから、1個1個しゃがんで、葉をまくって確認せなあかん。真っ白な色、手のひらほどの大きさ、傷がなくて実がしっかりしまっているものを見極めて収穫していく。毎日毎日、畑を見て回るんだ」と原田さん。惚れぼれするような純白の輝き、サクサクとした上品な歯触りのカリフラワーは、この地道な努力があってこそ生まれるのですね。





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