埼玉県-深谷市
栄養価の高い緑黄色野菜として注目を浴びているブロッコリーですが、国産のものは外国産と違って、歯ごたえも味の深さも格別です。その独特の食感とほのかな甘みの秘密はどこにあるのでしょうか。今回は、日本一の収穫量を誇る埼玉県で、ブロッコリー栽培を始めて26年になる田村幹雄さんと、その後を継ぐ裕司さんにお話を伺いました。
ブロッコリーの品種は多岐に渡りますが、秋冬ブロッコリーは、7月下旬から9月上旬に種蒔きをします。「畑の面積は、全部で380a(38,000㎡)なので、何aかごとに分けて育てています。 土地ごとに土が違うから、植え付け前には必ず"土壌診断"をするんです」と幹雄さん。これは、土に肥料を保持する力があるかなどを細かくチェックする大事な作業で、その時々に使用する堆肥の量を決めていくのです。その後、8月中旬から10月上旬にかけて植え付けが続き、その間、何枚もの畑を見回りながら、雑草を除去する作業も。「年によって気候が違うから、毎年手入れが変わるんです」。自然相手の仕事は、本当に日々との勝負です。細かな土づくりにカギがあるのですね。
収穫は、10月中旬から3月末にかけて。「直径13㎝になったものを順々に収穫します。1日で2400株ぐらいになることも」とのことですが、専用の包丁で1株ずつ刈っていくため大変です。さらに、冬は寒さで芯まで凍ってしまうものもあるため、「ビニール手袋をしていても、うんと冷たい。氷を触っているような感覚です。このへんは群馬の赤城おろし(赤城山から吹く北風)ですごく寒い」と裕司さん。この苦労を越えて、種蒔きから収穫までの記録を、"生産管理記録簿"に記帳しながらも、細心の注意を払って育てられている埼玉のブロッコリー。こうした姿勢が、新鮮でおいしく、しかも安全な日本一のブロッコリーを作っている証なのです。



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