カゴメ「冬しぼり」用の冬にんじん「ほれぼれ」を栽培されている契約農家の米川さん。この道39年の大ベテランです。他にも、さつまいもや麦、ごぼう等の栽培も行っています。
北関東に位置する茨城県は、北海道に次ぐ耕地面積を有する日本屈指の農業地帯です。地元で収穫されたばかりの農産物を販売する直売所には、様々な種類の旬の野菜や果物が並び、週末には県外からも多くの方々が買物に訪れます。
カゴメは、この茨城県でも特に地形と気候、豊かな土壌に恵まれた鹿島灘沿岸の鹿行地方に注目。志の高い生産者さんたちと契約栽培で、10年以上にわたって冬しぼりの原料となる冬にんじん「ほれぼれ」を作ってきました。
「ここの土は軽くて水はけのいい火山灰土だから、にんじん栽培に向いてるんだわ」と話すのは、鹿行地方でにんじん栽培をされている契約農家の米川政男さん。手間ひまを惜しまず、真摯に農作業に取り組まれている熟練農家さんです。とめどなく汗が流れる酷暑の日も、手がかじかむ寒い雪の日も畑に立ち、愛情込めて上質なにんじんを育てています。
今年もにんじん栽培は畑の土づくりから始まりました。米川さんは良い作物を育てるため、昨年の麦畑を使い、残った麦わらを肥料として活用したそうです。
「畑に残った麦わらと一緒に土を耕してやると、やわらかくて地力のある畑になるんだよ」と、良質な土づくりのために、細やかな工夫をされていました。
7月後半からは種まきを行いますが、そのタイミングは慎重に見極めます。
「種をまく時期は2週間先の天気まで調べて、大雨になりそうな日は避ける。にんじんの芽は弱いから、大雨で地表が固まると発芽できないんだよ」と小さな芽を慈しむ米川さん。雷雨にやられ、一から種をまきなおした年もありましたが、どんな時もひたむきに栽培技術を磨いてきました。今年のにんじんの元気な発芽もその成果なのです。
発芽したにんじんは生育期に入ると、隣のにんじんと触れ合うようにすくすくと葉を茂らせていきました。
「にんじんてのは、隣に友だちがいると一緒に育つんだ。〝友育ち〟って言うんだけど、互いに競い合い、支え合いながらよく伸びるし、病害虫にも強く育つね」と話す米川さん。9月には大きくなったにんじんの頭に土をかぶせる「土寄せ」も行いました。
そして秋になり、現在のにんじんの生育状況を入念に確かめます。
「お尻の部分が丸くなってるだろ。これがおいしい印。お尻が尖ってたり、型崩れしてるのはだめ。それとな、ほれぼれってのは芯まで赤いんだよ。赤いのはカロテンが詰まってる証拠だな」と米川さん。その言葉通り、にんじんは形も色も良いものばかりですが、カゴメの原料担当として多くの農家さんのにんじん栽培を見てきた古寺は、「ここまで立派に育てるのはなかなか難しいんですよ」と話します。「良いにんじんは、農家さんの努力の賜物です」と、笑顔の裏にある米川さんの努力に敬意をこめて語りました。
愛情をかけて育てたにんじんも、寒い冬を越えればいよいよ収穫です。
「今年は豊作で味がいいんだ。臭みもなくて、ぐっと甘くなってるよ。『冬しぼり』が今から楽しみだな」と顔をほころばせる米川さん。にんじん栽培をしている米川さんも「冬しぼり」を愛飲し、毎年注文されているそうです。
旬の冬にんじん「ほれぼれ」をカゴメ独自の製法でしぼった「冬しぼり2010」。どうぞ、楽しみにお待ちください。

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