今年から天童市農協果樹部会でなし部長をされている滝口さん。
「ラ・フランスしぼり」には、山形県天童に実るラ・フランスを使っています。蔵王や月山などの山々に囲まれた天童。昼夜の寒暖差が激しい盆地特有の気候で、品質の高いさくらんぼなどが育つ果物の名産地です。なかでも、生産量日本一を誇るラ・フランスには、農家の方々のひとかたならぬ思いがあります。
天童のラ・フランス農家、滝口さんの園地がある地域では、地域ぐるみで良い果実をつくろうと、協同で農作業をする取り組みがあります。「15人くらいの農家で、互いの園地の剪定をしているよ。枝ぶりを厳しい目で見るから、バランスのいい樹形になる。たくさんの園地で剪定するから腕が上がるし、若手は先輩から技術を教えてもらうこともできるしね」と滝口さん。そこには、日本一の名にふさわしい果実をつくるために切磋琢磨する、ひたむきな姿がありました。
今年も10月の収穫に向け、寒い冬の園地で、剪定が行われました。滝口さんは、「甘いラ・フランスにするには、日当りが大切。だから枝と枝が重ならないように切るんだよ」と教えてくださいました。天童は、北国としては降雪量が少ないですが、剪定を行う真冬はひざまで雪が積もると言います。滝口さんによれば、「剪定でおいしさの8割は決まる。腕の見せ所だね」との事。おいしいラ・フランスは、こうした農家の皆さんのたゆまぬ努力で生まれるのです。
3月になると、芽が枝に等間隔でつくように、余分な芽を摘む「芽かき」が20日ほどかけて根気よく行われました。
5月上旬に花が咲くと、続いて花摘みを実施。「花はひとつの芽に6個咲くから、中心の花を残して後は取り除く。さらに実になっても、10cm間隔で果実がつくよう間引くから、忙しくて大変。でも、この作業は夢があって面白いんだよね」と、楽しそうに話します。「ここを摘めば、いい果実ができるはず!と、想像しながら仕事をしているよ」と滝口さん。いろいろな果実を栽培されていますが、ラ・フランスづくりが一番好きなのだそうです。想いを込めた数々の世話が重ねられ、果実たちはおいしさを育みながら、大きくなってゆきました。
8月になると果実が重くなってきたので、枝が折れないよう支柱を立てました。「今年は、果実も大きくて順調。30度以上の日が続けば、甘くなるよ」と滝口さんは頼もしい笑顔で教えてくださいました。
今年、滝口さんの園地では、10月上旬にラ・フランスを収穫する予定です。ラ・フランスは、樹上で完熟しません。そのため予冷・追熟して甘みと香りを目覚めさせ、最高においしくなった完熟果実をジュースにします。この秋だけのラ・フランスの味わいを、どうぞ楽しみにお待ちください。

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