新潟県 津南地方のトマト農家。作業の息もぴったりな親子お二人で、栽培が難しいといわれる「夏しぼり」用のトマトを育ててくださっています。
カゴメが「夏しぼり」をつくるために選んだトマトの産地は、新潟県 津南地方。昼夜の寒暖の差が大きく、比較的湿気が少ない独特な気候が、トマト栽培に適しています。でも津南の魅力はそれだけではありません。トマト栽培の歴史が長いため技術が優れており、そして栽培に誇りを持っている農家さんが多くいらっしゃるのです。
そんな津南の契約農家の一軒が、関谷さん親子。カゴメが開催するトマト栽培の講習会には欠席したことがないほど、とても熱心なお二人です。6月10日、私どもは「夏しぼり」用のトマトの生長ぶりを見せていただくために、関谷さんの畑を訪ねました。各地より入梅の便りが届けられていて津南地方もそろそろ、という頃でしたが、この日は快晴。夏を想わせるギラギラとした陽射しの中で、真っ黒に日焼けした関谷さん親子の笑顔が迎えてくださいました。「今年のトマトは順調そのものだよ」という言葉通り、畑には生命力にあふれたトマトの株が風に揺れていました。
トマトの丈はもう30cm以上。濃い緑の葉がのびやかに広がっていて、その中からチラチラと黄色い花が見え隠れしています。
「昨年に比べて生育は早いですね。もう茎がこんなに太くなっている。茎が太いということは、これから大きく育つ証拠なんですよ」と、満足そうな関谷さんに、これまでの作業を振り返っていただきました。
カゴメから、トマトの赤ちゃん苗を関谷さんにお渡ししたのが4月22日。まだ辺りには雪が残っている頃です。「苗は寒さに弱いから、自宅前のハウスに仮植床をつくって、しばらくはそこで育てるんです。4月の末に雪がとけた直後、5月の頭に急に暑い日があったので、温度調節が大変でしたね」。確かに今年の天候は不順で、私どもも心配しておりましたが、関谷さんの、我が子を慈しむようなきめ細かなお世話のお陰で、トマトは無事に生長しています。
トマトの苗がハウスで育っているうちに、畑では定植の準備が進められました。関谷さんの畑の土づくりに欠かせないのが、牛糞にわらを混ぜて発酵させた堆肥。自然の力を利用するのはとても手間のかかることですが、「いいトマトをつくるためには大切」と言い切ります。苗の丈が15cm位までに育ってから、この養分たっぷりの畑に定植されました。
畑の前準備でもう一つ大切なのが、マルチシート。これを畝にかけることで、土の水分や温度が適度に保たれるのです。畑におじゃました時に、シートの内側が汗をかいていたので上から触れてみるとジワッと熱くてびっくり。太陽のエネルギーがトマトを育ててくれることを実感しました。「このまま良い天気が続いて、適度に雨が降ってくれれば最高ですね」という関谷さんですが、もちろん天気ばかりに任せてはいられません。実が大きくなってくるとカラスがめざとく見つけてやってくるので、畑全体に糸を巡らせるそうです。またこれからの季節には病気が発生しやすいため、きちんと防除しなくてはなりません。「収穫まで気が抜けない」と言いながらも笑顔を見せる関谷さんに、頭が下がる思いでした。
今年の収穫は8月中旬以降を予定しているそうです。収穫は、すべて手作業。「ひとつずつ完熟しているか確認しながらもいでいます。まぁ大変ですが、作業しながら時々食べるトマトが本当においしい!中のゼリーまで真っ赤で栄養もたっぷりだしね」と、これからの生長が楽しみで仕方ない様子の関谷さん。丁寧に収穫されたトマトはすぐさま出荷され、次の日にはジュースにします。大切に育てられたトマトだけが持つおいしさをそのまましぼりますので、今年の「夏しぼり」をぜひお楽しみにお待ちください。
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