愛媛県西宇和の三崎地区で生まれ育った、柑橘栽培の若き後継者のお二人。地域の勉強会などで栽培技術を学びながら、清見のほかデコポンや伊予柑なども育てています。
柑橘の名産地として名高い愛媛県西宇和は、「清見しぼり」になる清見の産地のひとつです。私どもは、1月31日に、この地域の中でも佐田岬半島の先端に位置する三崎地区を訪ねました。
佐田岬半島は、四国最西端にある日本一細長い半島です。この半島は、本当にびっくりするほどの細さ。産地へと向かう道からは、右には瀬戸内海、左には宇和海が同時に見られるという驚くべき景観が広がります。実は、この特異まれな地形と温暖な気候が清見栽培に最適で、三崎地区は日本一の清見の生産量を誇っているのです。
地元では、海からの風で運ばれる適度なミネラルが柑橘づくりに良いと言われています。海に挟まれた半島の斜面に連なる段々畑は、絶好の潮風の通り道。吹き抜ける海風が、清見のおいしさを磨いてくれるのだそうです。
また、三崎地区は西宇和でもとりわけ温暖で、冬でも霜が降りない地域。春まで待つと甘みが増して格別なおいしさになる清見は、寒さよけの袋をかけられ、春の陽ざしをたっぷりと浴びてグッと甘みを深めるのだそうです。
私どもは、収穫まであと半月ほどの清見を試食させていただきました。みずみずしい実を頬ばると、爽やかな酸味がのどを潤し、甘みがじわっと広がって、何ともフレッシュな味わい!もう充分においしいのですが、樹上で完熟を待ち、春の光でさらに甘みを引き出します。
この土地で作られる清見のおいしさについてお二人に尋ねると、「ここには3つの太陽があるからおいしいんですよ。一つは、本物の太陽。もう一つは、海からの反射光。そしてもう一つは、石垣からの反射光。上手いこと言うでしょう」と、笑顔で教えてくださいました。さらに、「この石垣の段々畑は、昔の人が苦労してつくったもの。すごい事だと思います」と、まっすぐな瞳で話してくださったお二人。代々受け継ぐ段々畑で、より良い柑橘を作るためにひたむきな溜池さんと中村さんです。
こうした柑橘づくりへの熱い思いを込めて、手間ひま惜しまず育まれる清見。今年もおいしい果実になると、産地でもお墨付きをいただきました。私どもカゴメも、真心込めて貴重な清見をしぼります。今年の「清見しぼり」、ぜひご期待ください。

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